店主のプロフィールとこれまでの話

1986年 神奈川出身
北海道の農家で働いた事がきっかけで農家さんや国産食材の魅力をお菓子を通して広めたいと思うようになり、
2012年頃から知人の店舗などを借りてNatural sweets Toitoiの活動を始める。
2015年 横浜市内に工房を構える。
2018年 小田原市に工房を移転。
2022年 実店舗を構え今に至る。
こちらのページでは、農業を始めてからトイトイ立ち上げ、更に現在までの私のお話をさせていただこうと思います。
私は県内の短期大学卒業後、動物が好きで酪農を体験してみたいという軽い思いから、北海道十勝地方の複合農場で研修をしました。
元々、育った環境の中で自然食や良い食材を食べる事が身近でしたので、学ぶならオーガニックの農場が良いと思いこちらに決めました。
数ヶ月、様々な方と共同生活をしながら畜産・野菜作りを行い、農畜産物の生産・加工・販売まで全てを行い、自然のリズムに沿った暮らしを経験し、もっと深く農業を知りたいと思いました。
そこから、こちらの農場の紹介で北海道オホーツク地方のオーガニック牛乳を生産している農家さんで従業員として働きました。
この期間の実体験や独学や農業仲間との関わりの中から、日本の農業が衰退している現状や、食料自給率の低下、海外に比べて日本のオーガニック産業が大きく遅れを取っている事。日本の農業やオーガニックに対する消費者意識の低さ。など多くの問題点を学びました。
そこで日々学びながら、私には何が出来るだろうと考える中で、農業や食材の事を消費者に伝え、更に農家さんと消費者を繋げるような事がしたいとぼんやり考えるようになりました。

そこで、元々自然食思考の母や親戚の元で育ち、日常的に牛乳を頻繁に摂ることに抵抗があったのと、多くの方に農業の事を伝えたいと思う中で、
「現場を知らなければ伝えられないことが沢山あるはず!!」
と思い、次は野菜作りの現場で経験を積みたいと思うようになりました。
しかし、野菜の農場で働き先が見つからず、更に家庭の事情も重なり一旦、神奈川の実家に戻りました。
それから一年半は次の働き先の農家さんを探しつつ、神奈川で学びの時間に当てようと決め、大手オーガニックショップ店員として働きながら東城百合子自然食料理教室に通いました。

良い食材を求めるお客様の意識を直接感じる事が出来たのは良かったと思っています。
そして、その後4年間北海道の洞爺湖町に移り住みました。

4年の間に、オーガニック野菜の専門農場とオーガニック野菜と卵を生産する農場で働きました。
野菜農場で働いて少し経った頃には私の気持ちが固まり、将来は自分で育てた野菜と、頑張る農家さんが育てた良質な野菜を使った料理やスイーツを提供するカフェを開きたいと思うようになりました。
そこで、まずは素材にこだわったスイーツショップから始めてみようと思いました。
その中でも、素材の事だけでは無く、自然食の大切さも合わせて多くの方に知って頂きたと思い、卵・乳製品・白砂糖を使わないお菓子を作って行こうと決めました。
そして、洞爺湖町生活3年目からToitoiを立ち上げ知人の飲食店やイベント出店で少しずつお菓子の販売を行うようになりました。
それと同時期に農場で働きながら地域の農産物直売所で販売と調理のお手伝いも行うようになり、それがきっかけで4年目には直売所で地域の野菜を使用したお菓子を置かせて頂けることになり、前年よりも活動の幅を広げられるようになりました。
そして、洞爺湖町で4年間生活をしてきましたが、Toitoiとして仕事をしていくという前提で様々な事を考えた時に、私にとっては神奈川に戻って起業をする方が良いと判断し、北海道生活は終わりにすることにしました。
現在は店舗直売、イベント出店、ふるさと納税返礼品、通信販売、卸売りを行っています。